限局性血管条障害
限局性血管条障害
著者 星野知之(浜松医科大学耳鼻咽喉科学教授)
判型 B5
頁数 102
発行 1999年05月
表紙難有り
ISBN 978-4-88563-120-7
定価:3,300円(税込)在庫無
感音性難聴の原因は不明なものが多く,特に患者数の多い突発性難聴の原因については,数 10 年の間確定されることなく現在に至っている。
血管条の変化は長期間限局しており,小範囲の慢性的変化は機能に変化は起こりにくいが,広範囲になると機能低下が起こる。変化した血管条は内リンパ組成などに変化をきたしていようが,ラセン器有毛細胞の生存に大きくは影響しない。急性変化では,小さなものでも発現する部位により,他部位の EP 変化の可逆性,部位による多様性の変化を作り出すことができ,突発性難聴の病態を考える良い材料になると考えられた。
本書は,このような蝸牛の血管条障害について,形態学的,生理学的に検討を加えこの問題を追求したものである。