東京医学社発行の医学雑誌『JOHNS』（耳鼻咽喉科・頭頸部外科）の連載欄“ことばの由来”に医学用語などを中心に語源をツマとした漫談的な小文を執筆した。これらをまとめて一冊にしたのが本書である。
語源の探索は著者にとってはいわば道草のようなものである。
しかし，語源を調べていると‘ことば’が身近になり，‘ことば’の内容が豊富になるばかりでなく，その背後にある故事来歴などがわかって，思いがけない拾いものをすることもある。緑陰炉辺のひととき，読者が道草のつもりで本書をひもとき，何か掘り出し物でも見つけいただければ，幸いである

1．麻酔
2．外科と手術
3．診断と治療
4．呼吸と循環
5．死亡率と罹患率
6．癌と肉腫
7．毒と薬
8．ビタミンとホルモン
9．ブドウ糖液と食塩水
10．阿片とマリファナ
11．アトロピンとスコポラミン
12．動脈と静脈
13．睾丸と卵巣
14．男と女
15．小児と成人
16．老いと呆け
17．医者と病人
18．大学と教授
19．シンポジウムとパネル・ディスカッション
20．科学と宗教
21．東洋と西洋
22．極大と極小