●透析療法に初めて携わる医師，ナース，臨床工学士，さらに透析患者と，だれもが興味をもって読破，学習できるよう格別に配慮しました。
●重要事項を「聴診器＝図」，「カルテ＝表」とそれぞれ名付け，ノート形式に簡潔に記載しましたので，この部分を眺めるだけで，全容が把握できます。
●難解で高度な理論を臨床的な立場から話し言葉で平易に解説しました。

I．透析療法のコントロール基準
A．溶質のコントロール
B．体液量のコントロール
C．コントロール基準のまとめと実際

II．透析療法の体液生理
A．体液の基本的な役割
B．溶質除去
C．体液除去

III．食事療法と栄養状態の評価
A．食事摂取量の求め方
B．栄養状態の鑑別

IV．透析患者の Na＋バランス
A．透析中の Na＋バランス
B．透析間の Na＋バランス
C．透析液 Na＋濃度を決定してきた歴史的背景

V．透析患者の高血圧と降圧療法
A．透析患者における高血圧の特徴
B．透析患者の降圧療法
C．薬物療法の実際

VI．短時間透析
A．溶質コントロールの問題点　
B．体液量コントロールの問題点　
C．エンドトキシンの逆限外濾過

VII．透析療法の原理
A．基本原理　
B．クリアランスの概念
C．限外濾過
D．透析導入基準と透析量