CAPD生検腹膜図譜
CAPD生検腹膜図譜
著 平野宏(沖縄県・北部地区医師会病院腎臓病医療センター)
判型 A4
頁数 136
発行 2006年06月
ISBN 978-4-88563-164-1
定価:4,180円(税込)在庫無
CAPD の透析膜は腹膜であり,長時間の透析液曝露や腹膜炎の併発による腹膜障害は免れず次第に透析膜機能は劣化,さらに腸管と腹壁の腹膜肥厚と癒着は腸閉塞の原因となり,重篤な合併症を引き起こす。腹膜は血液透析膜のように体の外からは直接観察することはできないが,腹膜の一部は容易に採取できる。腹膜は 1 枚の薄い漿膜であり,腹膜を原発とした疾患が少なく,病理学専門書でも腹膜の病理形態の記載は少ない。
筆者は CAPD が本邦で導入された約 20 年前から臨床に従事し,約 30 年間腎生検の臨床病理を担当,このような経緯から腹膜生検プログラムの臨床病理診断を観察し,腹膜生検プログラムの登録数は 1,540 例,全国 215 施設に及んだ。
今回,CAPD 腹膜の代弁者としてこれらの貴重な経験を一冊の本にまとめ,CAPD の腹膜形態の全貌を明らかにした。