診療に役立つ糖尿病神経障害の新知識
診療に役立つ糖尿病神経障害の新知識
監修 豊田隆謙(東北大学名誉教授)
編集 八木橋操六(弘前大学大学院医学研究科教授)
判型 A4
頁数 134
発行 2008年05月
ISBN 978-4-88563-176-4
定価:1,980円(税込)在庫無
糖尿病神経障害の研究には神経学者が関わってきた。また,その多くは末梢神経障害に関連し,成因論は代謝説と血管病変説に集約される。顔面神経麻痺や外転筋麻痺などは血流障害による要素が強く,代謝説で説明できる。糖尿病神経障害による臨床症状がそろえば,診断は一見楽で,取り組みやすさがある反面,無症状の神経障害の早期診断は急に難しくなる。現在,末梢神経障害は,stage を 3 段階に分類し議論されることが多い。診断基準のゴールドスタンダードを決めるには,糖尿病専門医に加えて神経学者を加えないと問題は解決しない。
本書は,東北糖尿病合併症フォーラムの 10 年間の活動をまとめ,診療に役立つ小冊子としたもので,各種実態調査や研究活動を行い,多数の施設,医師の協力で研究や症例をまとめたものである。