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小児科医・内科医に必要な皮膚の取り扱い方

小児科医・内科医に必要な皮膚の取り扱い方

形成外科医からのアドバイス

著者 前田華郎(東京女子医科大学第2病院形成外科教授)

判型 A5  
頁数 82 
発行 1997年10月

ISBN 4-88563-111-5

定価:3,300円(税込)在庫無
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 本書は,神奈川県立こども医療センター新設以来,22 年にわたり形成外科を担当された著者が,各科の第一線の医師が形成外科的手技を応用してみたいと思ったときに,形成外科の専門書を開くほどではないが,小児の診療に合ったハンディな本があれば,という要望に応えたものである。小児内科医や小児外科医が日常遭遇する小さなやけどや創の処置について,できるだけイラストとカラー写真を多用してポイントを分かりやすく解説。さまざまな創のゴールを理解して,患者やその家族に瘢痕の度合いを説明でき,不安の軽減にも役立つなど,臨床現場の常備書としておすすめする。

目次

第1章
無痛的局所麻酔法と創痕を極力残さない方法と理論
1.無痛的局所麻酔法/準備(鋭利で細い針,患児に見せない)/手技(緩徐な注入,皮下組織からが効果的)麻酔液は多めに
2.創痕を極力残さない方法と理論/適切な切開線切開線拘縮の修正法/二重の減張法/皮膚縫合/縫合材料 
3.特殊な外傷/口唇部の打撲/剥皮創/耳の外傷/爪の外傷/爪下血腫/指の切断/腹壁欠損,Spina bifida
  
第2章
熱傷面に対する処置 
1.初期熱傷創面に対する処置 
2.熱傷や皮膚欠損の修復などにおける採皮部の選択/薄い中間層を採皮する場合/広い中間層で採皮する場合/全層で採皮する場合
3.成長抑制に対する考慮
4.瘢痕とその対策/瘢痕の成立/瘢痕の予防/瘢痕形成後の治療/ケロイドとその治療法