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血液透析とエンドトキシン

血液透析とエンドトキシン

編修 竹澤真吾
執筆 土谷正和 山根伸吾 久野勉 政金生人 峰島三千男 山下明泰     砂子澤裕 竹澤真吾 佐藤隆 村岡幸晴 鈴江信行 水口潤

判型 B5  
頁数 126
発行 2002年07月

ISBN 4-88563-136-X

定価:2,420円(税込)在庫無
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 本書は,血液透析患者のさらなる QOL の向上のために,最良の血液透析をすべての施設で等しく実施できることを願って,スタッフが透析液エンドトキシンの基礎的実践的知識を理解できるようわかりやすく解説したものである。
 1995 年に出版した「透析液エンドトキシンがよくわかる本」を新しい知見を基に全面改訂した最新版。

目次

1 エンドトキシン測定法(通常法・ 超高感度法)
・エンドトキシン測定法の種類
・リムルス試験によるエンドトキシン測定の原理と手法
・エンドトキシン測定の現状
・リムルス試験を用いた高感度エンドトキシン測定法
・私の提言:究極の水処理技術/透析医療における透析液清浄化の位置付け

2 ETの生理活性
・LPSのサイトカイン誘導機序
・LPSによって産生されるサイトカイン
・ETの活性
・私の提言:透析医療における透析液清浄化の位置付け

3 低濃度エンドトキシンの慢性毒性
・背景
・透析液の汚染とET研究の歴史
・ ETの慢性毒性と臨床的意義
・低濃度ETのレベルとは
・私の提言:透析医療における透析液清浄化の位置付けー透析液清浄化の位置づけはフィロソフィーの問題?

4  ETフリー化を目指した透析液での臨床効果
・エンドトキシンは慢性炎症反応を惹起する
・透析液清浄化の臨床効果
・どこまで透析液を清浄化すべきなのか
・私の提言:「どこまでやるの?」「どこまでもやるの。」

5  逆濾過によるエンドトキシン侵入の可能性
・ダイアライザにおける内部濾過
・ダイアライザ内での拡散,濾過現象
・ダイアライザの内部濾過に及ぼす影響因子

6  拡散によるET侵入の可能性
・逆濾過”・“逆拡散”の用法について
・透析液用水の清浄化と逆濾過・逆拡散
・逆濾過 
・正拡散と逆拡散
・逆濾過と逆拡散が同時に起きる場合
・結 論
・私の提言:究極の水処理技術:工業操作に学水処理の方法

7 ETのダイアライザー膜透過
・対象および測定方法
・各HDモジュールのET透過性

8  エンドトキシン(ET)フィルター装着の実際
・ETフィルタの種類
・ETフィルター装着の実際
・ETフィルター管理の実際
・一次および最終フィルター装着の実際
・透析液水質管理基準
・九州HDF検討会登録施設の現状
・今後の方向性と問題点

9  エンドトキシン実側例
・水道水の一次汚染
・一次汚染の逆浸透による除去  
・ROシステムの最近の進歩
・二次汚染発生を予防するライン管理
・二次汚染発生の現状
・私の提言:究極の水処理技術/透析医療における透析液清浄化の位置付け