第1章 急性腎不全とはなにか? ─急性腎不全とAKI─ 1
1 急性腎不全の概念の変遷(急性腎不全からAKIへ) 2
2 急性腎不全の診断 5
3 Acute kidney injury(AKI)の診断 6
4 急性腎不全かAKIか? 9
将来展望 11
第2章 急性腎不全はどのような状況で発生するか?
─急性腎不全の原因と疫学─ 13
1 急性腎不全の原因の変遷 14
2 急性腎不全の原因 18
3 急性腎不全の発症頻度 22
将来展望 23
第3章 急性腎不全の腎組織変化 27
1 近位尿細管の壊死 28
2 近位尿細管のみの障害か 30
3 糸球体の変化 30
4 尿細管周囲毛細血管と間質の変化 31
5 壊死かアポトーシスか 32
6 尿細管細胞の極性の喪失と脱落 35
将来展望 35
第4章 急性腎不全でなぜ高窒素血症が生じるか?
─急性腎不全の発症機序─ 39
1 狭義の急性腎不全で腎機能が低下するメカニズム 40
2 尿細管細胞の極性の喪失と腎機能低下 47
将来展望 49
第5章 急性腎不全の発症に介在する因子 51
1 血管作動性物質 52
2 活性酸素 54
3 一酸化窒素(nitoxic oxide:NO) 56
4 炎 症 58
将来展望 62
第6章 急性腎不全の腎臓で防御的に働く因子 69
1 熱ショック蛋白(HSP) 70
2 成長因子 71
3 低酸素誘導因子(HIF−1α) 73
4 細胞周期調節因子 74
5 臨床応用へ 77
将来展望 78
第7章 急性腎不全からの回復 83
1 再生細胞の起源 84
2 尿細管の再生を促す(関与する)因子 91
将来展望 97
第8章 多臓器不全としての急性腎不全・AKI 103
1 多臓器不全と感染症の合併が予後を悪くする 104
2 SIRS,感染症による急性腎不全・多臓器不全の発症機序 107
3 臓器相関 ─1臓器の不全が他の臓器不全の発症に関与─ 115
4 多臓器不全に伴う急性腎不全の予後改善の試み 117
5 急性腎不全発症の早期診断・診断マーカー 120
将来展望 122
第9章 急性腎不全の予後 131
1 生命予後 132
2 生命予後の予測因子 134
3 急性腎不全の発症は各種疾患の生命予後に影響する 137
4 腎機能の回復 139
将来展望 142
附 章 動物の急性腎不全モデル 147
1 虚血性急性腎不全モデル 148
2 腎毒性急性腎不全モデル 149
3 グリセロール誘発急性腎不全モデル 151
4 敗血症関連急性腎不全モデル 152
5 特殊な急性腎不全モデル 153
索 引 161