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続・21世紀の慢性透析治療法を革命しよう〜長時間透析と限定自由食のすすめ

続・21世紀の慢性透析治療法を革命しよう〜長時間透析と限定自由食のすすめ

長時間透析は細胞を活性化し高血圧を正常化する

著者 金田 浩,他(医療法人かもめクリニック)
監修 三村信英

判型 B5  
頁数 108
発行 2005年05月

ISBN 4-88563-154-8

定価:1,650円(税込)在庫無
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著者が長年実践してきた長時間透析と限定自由食をEBMに基づき検証した。透析患者のQOL,生存率の一層の向上に資する書である。

目次

第1章 長時間透析と限定自由食のすすめ
1. 長時間透析の「歴史」と「出会い」
 1)透析患者高血圧の原因論
 2)1回8時間透析への道
 3)限定自由食の導入
2. 「限定自由食・高性能膜使用による長時間透析」の治療成績
 1)降圧効果
 2)栄養障害に対する効果
 3)6時間透析における食塩除去量,食塩除去濃度および1日の食塩摂取量
 4)健常成人の1日の食塩摂取量
 5)心機能障害に対する効果
 6)透析効率と各種成績
 7)透析後体重増加率(いわゆる“基礎体重”の増加率)と「新たな生活習慣病としての肥満・高血圧の発症」
 8)透析患者の死亡原因と死亡率
3. 食塩制限・短時間透析ではなぜ「栄養と血圧」の管理ができないのか?
 1)短時間透析での「高血圧と栄養障害」
 2)透析患者の「高血圧の持続と栄養障害」をもたらす原因
4. 食塩負荷・長時間透析はなぜ高血圧を正常化できるのか?

第2章 長時間透析の理解に役立つ話
1. 基礎体重とは何か?
2. 「基礎体重説が間違い」と考える基礎的知識
3. 透析後体重(いわゆる“基礎体重”)の決め方
 1)初期の栄養障害・痩せの目立つ体重減少期における「透析後体重の設定」
 2)生活習慣病としての「肥満・高血圧」に対する「透析後体重の設定」
4. 透析時間の決め方
5. 尿毒素とは
 1)尿毒素の大きさ(サイズ)
 2)尿毒素の形
 3)尿毒素の分布している水分空間(コンパートメント=スペース)
6. 透析患者の栄養障害の原因は?
 1)血圧管理と栄養
 2)栄養障害の原因と対策
7. 透析患者の高血圧の特徴
 1)「血圧」とは何か
 2)末梢血管抵抗とは何か。また,末梢血管抵抗が限定自由食・長時間透析によりどのような影響を受け変化するのか
 3)心拍出量と末梢血管抵抗の関係について,参考になる話
 4)今まで知られている透析患者の「高血圧の病因」
 5)食塩と高血圧
 6)透析患者高血圧発症のメカニズムとして「volume dependent mechanism」と「volume independent mechanism」の2つの考え方の「歴史と問題点」
8. 透析患者の心機能障害の原因は?
9. 透析患者の「食塩の出納」
10. 降圧薬使用の意味は?
11. 降圧薬の減量と中止および透析後体重増加の方法
12. シャント・トラブルとその対策
13. 透析治療の進め方には順番がある:透析治療戦略と戦術
 1)リンのコントロールと栄養障害(蛋白制限)およびビタミンD3の投与
 2)腎不全非透析患者における厳しい蛋白制限や吸着薬(クレメジン)の投与と栄養障害
 3)薬と栄養障害
 4)CAPDを透析治療方法として「採用する是非」と「勇気ある撤退」